未成年裁判
NETFLIX配信の話題作「未成年裁判」を見終えました。
キャストの紹介とあらすじ、感想を綴っていきたいと思います。
2022年2月25日に配信がスタートするや否や、
NETFLIX配信でグローバルトップ10で第1位(テレビ・非英語)。
25の国と地域でトップ10入り。(シネマトゥデイ 2022/03/09 の記事より)
何がそんなに話題なのか?
どんなドラマなのか。百聞は一見にしかず。
ヨンファ地裁 少年刑事合議部右陪席判事
シム・ウンソク
キム・ヘス
1970年生まれ
中学生の時に韓国で芸能界デビュー。
高校生になってから俳優活動を開始。
「オフィスの女王」、「ハイエナ」などドラマ、映画で主演多数。
「キム・ヘス姉さん」と一部の人からは親しみを込めて呼ばれています。
私はこの方のドラマを初めて見ました。
「非行少年を憎んでいる」とはっきり口に出す判事。
当然、その理由はあるのですが加害者である少年少女たちとは人生の全てを賭けて向き合っていました。
仕事の範疇を超えて(時には越権と思われるほど)、事件を精査する。それほどまでに加害者にそして被害者に向き合ってくれる判事が実際にいるのでしょうか?
ヨンファ地裁 少年刑事合議部左陪席判事
チャ・テジュ
キム・ムヨル
1982年生まれ
2002年ミュージカルデビュー。
「バッド・ガイズ」、「バッドガイズ2」
映画「神弓-KAMIYUMI-」、「悪人伝」などに出演。
少年たちを更生させるべく、裁判後も寄り添う判事。
その理由には意外な過去が。
ともに働くシム判事の行動に疑問を持ちながらも、その理由と信念を理解しようと
努める。そして、「正しいこと」は何なのか、彼自身も苦悩する。
ヨンファ地裁少年刑事合議部部長判事
カン・ウォンジュン
イ・ソンミン
1968年生まれ
地方の劇団員として長く活躍。
2008年、家族でソウルに上京。この時40歳。
2010年、出演ドラマで注目を浴びる。
2012年、44歳にしてドラマ初出演。
長い長い下積みの時代があったのですね。
「未生-ミセン-」では、信念を貫く熱い上司を演じ、最優秀演技賞を獲得したそうです。
「未成年裁判」では、22年の判事生活から一転、政治への道へ踏み込もうとしたその時に
家族とともに事件に巻き込まれてしまいます。
ヨンファ地裁少年刑事合議部部長判事
ナ・グニ
イ・ジョンウン
1970年生まれ
以降、韓国では長年、映画やドラマのバイプレイヤーとして活躍。
2019年、韓国初のアカデミー賞受賞の「パラサイト 半地下の家族」に出演。数々の賞を受賞。
出演作品は数え切れません。印象深いのは「ミスター・サンシャイン」の乳母役です。
お仕えするお嬢様を温かく、時にユーモラスに守る姿は素敵でした。
「未成年裁判」では、正反対です。
「自分の法廷には感情を持ち込まない」。上司としても部下には厳しく接します。
そんな判事の気持ちを変えるのは…?
ネタバレとなってしまうので、本当にごく簡単に。
後を絶たない少年犯罪。犯罪を犯した未成年者とそれを裁く判事の法廷ドラマ。
未成年であるが故に起こる複雑な犯罪。その未成年の生い立ち。
なぜシム判事は「非行少年を憎んでいる」のか。
法を犯した未成年はどうなるのか。どうなるべきなのか。
審判はどのように下るのか。
重いドラマです。
未成年の息子がいるから、尚更そう感じたのかもしれません。
日本でも未成年の犯罪の責任は「本人が取るべきか、親が取るべきか」という
議論が起きることがあります。未成年でなくても起きます。
その答えは正直わかりません。
その立場になってみないと、誰にもわからないと思います。
「いつだって加害者にも被害者にもなり得る」というメッセージが
このドラマには込められていたように感じます。
重く、生々しく、後味がいいとは言えないドラマですが
ぜひ見て欲しいドラマのひとつです。